北山紫仙のいろいろ

Illustrator 北山紫仙のブログです。

どもども。怒涛の勢いで更新しまくってる北山ですw
知ってる人は知ってると思うんですが、アタクシ北山は、基本的にアナログでイラストを描きます。
もちろんお仕事の場合は、ご要望や絵柄によってデジタルで仕上げるコトもありますが、基本はアナログです。
主にペン入れは筆ペン、着色は透明水彩とカラーインク、部分的にガッシュで描きます。
さて、アナログで水彩で描く場合、紙が歪まないよーにする方法が2つホドあると思います。
ひとつは、水彩紙のブロックタイプというスケッチブック(?)を使う。
もうひとつは、水張りをする。
ブロックタイプのスケッチブック(?)とは、紙の四方が一部を残して綴じられており、そのまま絵を描くコトが出来て完成したら、綴じられていない部分からペーパーナイフ等を差し込んで1枚ずつ切り取っていけるモノです。
なので、手間をはぶくにはサイコーなんですが、あたしの場合、にじみやグラデーションを使うコトが多いので水をたくさん使って紙を濡らします。
そーすると、綴じられてるトコロが剥げてきちゃうんですよねぇ。結果、紙が歪んじゃって意味がない。
なので、絵によっては使い勝手がよくないコトもあります。
その点、水張りは手間がかかるけれど、紙が歪む心配はなし。
とゆーコトで、知ってる人は知ってると思うケド! 水張りのやり方を紹介してみよっかなと!!


まずは、モノを準備しませう!
木製パネル・紙(アルシュ極細目)・ホチキス・水・刷毛・クッキングペーパー(リード)
普通の板に水張りテープを使う方法もありますが、あたしは木製パネルとホチキスでやります。失敗少ないからw



まずは紙の片面(裏)に、刷毛にたっぷりの水を含ませてまんべんなく思いっきり濡らします。



木製パネルの板面も空気が入り難くなるので濡らしておきます。






紙と木製パネルを濡らしたら、濡れている面同士を合わせます。
合わせたら、リードを使って中心から外側へと、木製パネルと紙の間の空気を抜きます。

リードを使うのは、あたしの使用している紙は紙目が細く、素手で触ると皮脂がついてしまって絵の具を弾いてしまいます。更に、タオルやフツーのキッチンペーパーでやると、紙に傷がついてしまうのです。
イロイロ試した結果、リードが1番良かったので、リードを使ってます。
ここまで神経質になる必要のない、マーメイドやワトソン、他の紙目の粗いモノだったら、フツーのキッチンペーパーやタオルで充分だと思います。


空気を抜いたら、紙を木製パネルの側面でホチキスを使って留めます。

紙を引っ張りながら

留めます。

下の図のようにホチキスで留めていきます。↓



あとは、水平の状態で紙が乾くまで待ちます。

水張りした直後は紙が撓んでいますが、乾くとピンと紙が張るので大丈夫。
乾いても表面が歪んでいたりした場合は、水張りに失敗してる証拠なのでやり直してくださいね。


ちなみに、水張りほどではないケドあまり紙が歪まずも少し楽な方法として、木製パネルや板にマスキングテープで紙の四方を留める方法もあります。
この方法は楽なんですが、やっぱり多少なりとも紙は歪みます。
なので、描く絵によって水張りするかマスキングテープで押さえるかの方法は選んでもいいかも。


以上、説明下手でわかり辛いかもしれませんが、水張りのやり方紹介でした〜!!
アナログで描いてみようかな?って方はゼヒやってみてね